根管治療|かとうデンタルクリニック|阪急上桂駅より徒歩1分

〒615-8281 京都府京都市西京区松尾木ノ曽町36-1
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根管治療

根管治療|かとうデンタルクリニック|阪急上桂駅より徒歩1分

当院の根管治療の特長

当院の根管治療の特長

根管治療は、長年、歯科医師の「経験」や「勘」を頼りに手探りで行われていましたが、当院では、マイクロスコープ、歯科用CT、ラバーダム防湿、ニッケルチタンファイル、MTAセメント、超音波治療器など、現在、根管治療に有用とされている設備(材料)や技術を積極的に導入し、より精密な根管治療を行っています。
精密で質の高い根管治療をめざす当院に是非一度ご相談ください。

根管治療とは

虫歯が進行すると歯の中心部にある歯髄(しずい)にまで到達し、炎症を起こすため、激しい痛みを伴うようになります。歯髄は血管を含む歯の神経で、歯の知覚と栄養供給を司っています。根管治療は、虫歯菌に感染した歯髄や歯質をきれいに取り除く治療です。
根管はとても細く複雑な構造をしているため、その治療は歯科治療の中で頻度が多いものの、繊細で難易度の高い治療の一つとされています。当院では、充実した設備と専門的な技術をもって天然の歯を残すための根管治療に力を入れています。虫歯が重度にまで進行し、「抜歯しかない」と言われた方も、ぜひ一度ご相談ください。

こんな症状やお悩みはありませんか?

  • 被せ物をしている歯に痛みがある
  • 過去に治療した虫歯がまた痛みだした
  • 疲れたときに歯ぐきが腫れる
  • 歯ぐきから膿が出てくる
  • 噛むと違和感や痛みを生じる
  • もう歯を抜くしかないと悩んでいる。
  • 顕微鏡を用いた精密な根管治療が受けられる歯科医院を探している

根管治療が必要となるケース

根管治療は、歯科治療の中で大きな割合を占める治療です。
下記のような症状に適応されます。

  • 深い虫歯が歯髄に達し、痛みが生じている
  • 外傷や虫歯の放置などによって神経が死んでいる
  • 重度の知覚過敏によって、ひどい痛みが生じている
  • 歯の割れや折れで、神経が露出している
  • 歯根周囲に膿が溜まっている

2つの根管治療のパターン

根管治療には2つの治療パターンがあります。歯髄炎になった場合(はじめて神経を取り除く場合)の「抜髄(ばつずい)」と、歯髄壊死や根尖性歯周炎になった場合に行う「感染根管治療」です。

神経が残っている場合に行う
「抜髄」

歯髄炎の症状(自発痛、冷・温痛、咬合痛など)を起こしている場合は、歯髄(神経)を取り除く処置が必要になります。この治療を抜髄といいます。歯髄炎の状態は、歯髄の細胞が生きていて免疫力を持っています。抜髄の段階で無菌的かつ丁寧な治療を行い、精密な土台や被せ物をセットできれば、高確率で根管内に細菌がいない状態を作り出すことが可能です。これにより歯髄炎の症状が改善します。

細菌によって汚染された
根管内を清掃・消毒する
「感染根管治療」

歯髄炎を放置していると、細菌によって歯髄の組織が殺されていきます。こうなると、歯髄の細胞の免疫力も失われていくため、根管内に細菌がさらに増殖し、歯髄壊死や根尖性歯周炎などを引き起こします。すでに根管治療がされていて被せもので修復されている歯でも、根管内に汚染物質の取り残しがあったり、被せ物の際から再び虫歯になって根管内に細菌が進入すると、再発が起こり同じような状態になります。感染根管治療は、根管の中の細菌や汚染物を取り除き無菌に近い状態にして、根の先にある炎症を抑えていく治療です。

根管治療の流れ

1

被せ物や虫歯を除去

まず、虫歯や被せ物を除去し、汚染された根管内の歯髄を露出させ、処置をしやすくします。このとき、神経が残っている状態であれば局所麻酔は不可欠となります。再治療の歯であれば、詰め物や土台もすべて取り外します。

2

手用器具を用いて感染歯髄を除去

次に歯髄を取り除いていきます。再治療の場合は根管内に詰まっている薬剤も取り除きます。根管は非常に治療領域が細かく、構造が複雑なため、針のような専門器具を用いて、取り残しがないように徹底的に除去します。続いて空洞になった根管を拡大していきます。根管は一本の歯に対して複数本あり、前歯では1~2本、奥歯では3~4本に分岐しています。分岐した根管をそれぞれ拡大していく必要があります。

3

薬液による根管内の洗浄・消毒

汚染された歯髄などを器具で除去した後、薬液によって化学的に洗浄します。また、空洞になった根管内に炎症を抑える薬を入れて仮の蓋をし、時間を置いて消毒します。この工程を症状がおさまるまで何度か行います。

4

根管充填

根管がきれいに清掃、消毒され、症状の改善が認められれば、充填剤を緊密に詰める根管充填(こんかんじゅうてん)を行います。ガッタパーチャと呼ばれるゴム状の樹脂やMTAセメントで根管内をしっかりと封鎖し、細菌が再び侵入しないようにします。

根管治療の期間

抜髄の場合は比較的短期間で終了しますが、感染根管治療では根管内を清掃するのに時間がかかることと、病変が長期的に放置されていたりした場合は、炎症がひいてくる経過を見るために治療期間が長引く場合があります。根っこの形態が大きく湾曲していたり、複雑に分岐している場合も時間がかかることがあります。

より精密な根管治療をめざして(自費根管治療)

当院では、マイクロスコープ、歯科用CT、ラバーダム防湿、ニッケルチタンファイル、MTAセメント、超音波治療器など、現在、根管治療に有用とされている設備(材料)や技術を積極的に導入し、より精密な根管治療を行っています。保険診療の根管治療は、30分の診療時間の中で一般的な根管治療を複数回に分けて行います。自費診療の根管治療は、60分程度の診療時間の中で、ラバーダム防湿(無菌的な治療を行うため)を行い、マイクロスコープを用いた拡大視野下で超音波機器などを駆使し、より精密で無菌的に処置を進めます。1回の診療で時間を長く確保し効果的な治療が可能で、根管治療の成功率を高めることができます。

マイクロスコープ

根管治療で重要なのは精密性です。縫い針程度の太さしかない根管内を掃除する治療であり、細かい処置の連続でミクロン単位の正確さが求められます。歯を削り過ぎると、歯の根が折れてしまうリスクが高くなりますし、洗浄や消毒が不完全であると、細菌感染の再発リスクが高まります。これまで根管内部の治療は、歯科医師の「経験」や「勘」を頼りに手探りで行っていましたが、マイクロスコープの登場により、小さなものを大きく拡大して、1つ1つの繊細な処置を目で見て確実にできるようになりました。従来と比較すると、圧倒的に精密で質の高い治療を行うことができます。
当院では視野を20倍にまで拡大できる「マイクロスコープ」を導入し、より精密で確実な根管治療をめざしています。

外科的手段を用いた根管治療

歯の神経が細菌に侵され痛みが生じている場合、適切な根管治療と薬剤の充填によって治療が可能ですが、なかには通常の根管治療では回復が見込めない症例もあります。たとえば、根管が細く(あるいは塞がっている)患部に器具が届かなかったり、根の先端周囲に細菌がバイオフィルムを作り根管内の器具操作では取りきれないケースです。このような場合は歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)などの外科的処置が検討されます。病巣のある根の先を切り取ってしまう、いわば歯の命を救うための最後の手段です。ただし、この施術によっても治る見込みが少ない場合は、適応外となることもあります。
根管治療は、重度の虫歯を抜歯することなく本来の歯の機能を取り戻す治療です。精密で質の高い根管治療をめざす当院に是非一度ご相談ください。